サイドウェイズ

20年振りにロサンゼルスに降り立った売れない脚本家の道雄と、道雄の留学時代の親友でロサンゼルスのレストランで雇われ店長をしている大介は、大介の結婚式を前にワインの産地ナパ・バレーへドライブ旅行をすることに。かつての片思いの相手、麻有子と再会した道雄だったが、余計な一言のせいで険悪なムードになってしまい…。


今週で公開が終わってしまうのであわてて観た。…じつは試写のとき観たんだけど、おもしろさ的な意味ではなく体が限界だったという意味でぐっすり寝込んでしまったため、まるっきり観てないも同然だ、ということは特に内緒でもなんでもない。
で、改めて観てみたんだけど…よかった!
第二の青春ってやつですな。道雄(小日向文世)の麻有子(鈴木京香)に対する妙に初々しいところとか、道雄と大介(生瀬勝久)の学生的なノリと友情が微笑ましかった。菊地凛子の役も、「キュート」って表現がぴったりでかわいい。まあ一番かわいかったのは間違いなく小日向さんだったけど…w
けっこうツボに入るシーンも多くて、何度もくすりとしてしまった。
全体的にゆる〜い感じで、ここがすごくいい! って特出した部分があるわけでもなく、雰囲気で楽しむ作品。でもまあ、どっちかっていうとファンタジーに近いかなあ。現実にはこうはいかないよね、と。
そう考えてしまうとちょっと寂しくなるけど、それでも見終わったあとはちょっとだけ前向きに、ほっこりした気持ちになれるお話でした。道雄がいい台詞いっぱいいってくれるんだー。寄り道だって無駄じゃない。青春するのにも、恋するのにも、新しい人生に一歩踏み出すのにも、年齢なんて関係ないだろうな、きっと。
★★★