笑う警官

札幌市内のアパートで女性の変死体が発見された。すぐに元交際相手の巡査部長・津久井に容疑が掛けられ、異例の射殺命令までも下される。この一連の流れに違和感を感じた所轄の警部補・佐伯は、信頼できる仲間とともに秘密裏に捜査を行う。やがて、彼らは北海道警察内部に隠された闇に踏み込んでいくが…。


噂には聞いていたが、ひどくつまらなかった。
主人公たちは屋上やらバーやら場所を変えては集まって、あーでもないこーでもないとくっちゃべっているだけ。誰ひとりとして警察官のようには見えなかった。会話だけでストーリーが進んでいって、視覚的な見せ場がまったくない。小説ならそれでもいいかもしれないけど、映画でそんなことやられたらさすがに飽きるよ。
その台詞回しにしたってかっこつけてるのが見え見えで、一周回ってダサいことこの上ない。中二的オサレ決め台詞の連発で、なんだかもう聞いてて恥ずかしくなるか笑えてくるかのどっちかだ。
あとカメラワークがくそ下手。まあ正直カメラワークどころの話じゃないんだけど、それにしたってなんなのこの求心力のないカット割りは。しかも車のサイドミラーに撮影スタッフが映り込んじゃってるシーンがなかったかい? 絶対自分のほうがもっとマシな撮り方ができる、と思わせてくれるこのひどさはある意味すごい。
ストーリーにしても、私が途中うたた寝しちゃってせいで理解できなかったのかもしれないけど、でもこれ、何も解決してないよね?
なんだかなあ…。150万人動員しなけりゃもう映画作らん、なんて大見得切っといてこの出来とは…がっかりイリュージョンすぎる。ほんとは星なんかつけたくないんだけど、大森南朋がかっこよかったのと*1、松ケンまさかのカメオ出演を評してうっすら星一個。

*1:あくまで大森南朋自身が。演じてた役はどうでもいいです。