理想の彼氏

離婚してニューヨークに引っ越してきた、40歳のシングルマザー・サンディ。ひそかに夢見ていたスポーツジャーナリストとして働くことになった彼女は、アパートの下にあるカフェで働く24歳の青年・アラムにふたりの子供の子守りを依頼したのだけど…。


働く元セレブアラフォー女性とフリーター草食系男子の年の差&格差恋愛ロマコメ。
…と思って観るとちょっと物足りなさを感じるかも。彼氏は子供に好かれ、たいした告白もなくすんなり結ばれて半同棲状態。お互いの年の差やら社会的地位やらに対する葛藤や障害はほとんど描かれません。まず気にもしてないようだし。
だってこの映画、原題は『The Rebound』――立ち直る。ようするに失恋から立ち直って新しい恋や人生に生きる男女の姿を描いたお話だったのです。ああどうりで…。
これはもう邦題と宣伝の仕方が間違いだったな。予告だと「理想の男性像とはまったくかけ離れた人物と恋に落ちてしまった…どうしよう!?」的な見せ方なんだもん。全然内容と食い違っちゃってるよ。
でも話自体はおもしろかったです。ちょっと下品だったけどw 失恋旅行ならぬ失恋ワールドツアーの無駄な壮大さは完全にその部分だけ浮いてて失笑ものだったけどw
今後を予感させる、あえて描き足りないラストが私は好きだな。
あと彼氏のお父さんがかわいいんだ!
★★